本記事では「てんさい糖(甜菜糖)」に焦点をあてて、その特徴などを書いていきます。
※なお、私はお菓子つくりの全てに「てんさい糖」を使っています。
以下、目次です。
色々なお砂糖
スーパーのお砂糖コーナーに行くと、色々な種類のお砂糖があります。
- 上白糖
- グラニュー糖
- 三温糖
- てんさい糖
- 黒砂糖
- ・・・
この違いは「原材料」や「製法」であり、お菓子・お料理の風味や使い勝手にも影響します。
てんさい糖を掘り起こしていきます。
てんさい糖って?
てんさい
本記事のメイン。
てんさい糖とは、てんさい(ビート)が原料で、含蜜糖な(不純物が残っている)お砂糖です。
てんさい(ビート)は日本では北海道で作られていて、そのまま食べてもほんのり甘いみたいです。カブになっている部分を細かくして糖分を抽出・濃縮しながら、てんさい糖が作られます。
特徴・成分
てんさい糖は、サトウキビの含蜜糖に比べ、まろやかな風味でクセが少なく、白砂糖の代わりに、お菓子・パン作り・あらゆるお料理に幅広く使えます。私は山口製糖さんの「粉末タイプのてんさい糖」を愛用していますが、袋を開けた瞬間に蜜の香り(綿菓子のような香り)がフワッっとします。粉末タイプですが上白糖より粒が荒いです。
成分上の特徴
カロリーは上白糖とほぼ同じですが、てんさい糖は「カリウム」や「オリゴ糖」が含まれています。
GI値が少し抑えめ
血糖値の上がりやすさを示すGI値は上白糖に比べて低いです。
- 上白糖:109
- てんさい糖:65
同じ砂糖なのにGI値が低い理由ですが、恐らく「てんさい」から作られている点+不純物によって急激な糖の吸収が抑えられているのではないかと考えられます。
販売価格は少し高め
お店での販売価格は、同じ容量で2倍~3倍程度、てんさい糖のほうが高いです。ただ、この後の「効果」でも少し書きますが、少しでも健康を考慮するのであれば、多少高くてもてんさい糖を選ぶメリットはあるのかなと思います。
効果
特徴の部分でも触れましたが、てんさい糖はオリゴ糖が含まれ、GI値が他砂糖よりは低いです。
こういった効果が、てんさい糖は体に優しいって言われていることになります。前に書籍「がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事」を読んだことがありますが、この中でも上白糖⇒てんさい糖に切り替えたという記述がありました(体を冷やさないことが大事)。成分や特徴から理にかなっているとは思います。
しかし、あくまでも甘いお砂糖です。実際の摂取量を示す「GL値」というのも重要です(つまりGI値が低い食品だからって結局取り過ぎは良くないってこと)。食べ過ぎは万病のもと、という言葉もあるぐらいなので、「てんさい糖=健康」に必ずしも結び付くわけではありません。ほどほどに、少しでも健康に傾けられるかなって判断で私は使ってます。後は、お料理の風味がまろやかに感じる気がします。
ダイエット=てんさい糖でもないわけだね。ダイエットであれば、そもそも甘いお菓子をたくさん食べちゃだめだもんね。
てんさい糖を使ったお菓子作りのポイント
粉末タイプのてんさい糖だとしても、上白糖に比べて粒が大きいため、溶けにくい場合があります。作るお菓子の種類によっては、溶けやすくする工夫が必要です。
(参考) お砂糖の分類まとめ
せっかくの機会なので、お砂糖毎の分類、原料、色などをまとめておきます。
上白糖 | グラニュー糖・各砂糖 | 三温糖 | てんさい糖 | 黒糖 | |
---|---|---|---|---|---|
分類 | 分蜜糖 | 分蜜糖 | 分蜜糖 | 含蜜糖 (純度低い) | 含蜜糖 (純度低い) |
原料 | サトウキビ 甜菜 | サトウキビ 甜菜 | サトウキビ 甜菜 | 甜菜 | サトウキビ |
色 | 白(透明) | 白(透明) | 黄褐色 | 黄褐色 | 褐色 |
特徴 | ソフトな風味 日本消費量の半分 | サラサラ 癖が無い甘さ | 特有の風味 煮物、佃煮にも最適 | 特有の風味 GI値が抑えめ | 強い風味 濃厚な甘さ |
なお、黒糖(黒砂糖)は含蜜糖だからGI値が低いのかな?って思いますが、実際は100程度と、低くありませんでした(てんさい糖は65)。だからGI値が低いお砂糖っていえば「てんさい糖」なんですね。
※ところで、黒糖のあの独特の風味は美味しい(黒蜜きな粉とか)ので、いずれ黒糖推しのお菓子レシピも揃えていきたいです。
最後に
てんさい糖についてご紹介しました。
- 味はまろやかで健康意識を少しでも高めたい場合はおすすめです。
- 粉末タイプであればお菓子レシピにも十分使えます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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