今回もパウンド型を使ったお菓子で、カヌレ風のケーキに挑戦してみます。
- 本来はカヌレ型を使いますがパウンド型で頑張ります。
- 作り方は普通のカヌレと同等です(ポイントは適宜まとめます)。
- 味はしっかりカヌレです。
お待たせしました。以下、目次となります。
作り方
「1」材料・準備
20×8cmパウンド型の量です。
※(注意) テフロン加工されたものを使いますが、それでも剥がすのは少し苦労します。
材料 | 量 | 補足 |
---|---|---|
(A) 牛乳 | 240g | |
(A) バター | 15g | 有塩でも無塩どちらでもOK。 |
卵 | 1個 | M~Lサイズ。 |
砂糖 | 60g | お好みの種類で。 |
ラム酒 | 15g | ダーク |
バニラオイル | 5滴 | |
強力粉 | 50g | |
型に塗る油 | 適量 | バターやサラダ油など。 |
道具 | 用途・補足 |
---|---|
パウンド型 | クッキングシートは不要です。 |
鍋 | 牛乳を沸騰させるために。 |
ボール | 各種材料を混ぜる用に。 |
泡立て器 | |
オーブン |
「2」牛乳+バターを沸騰させます。
鍋に「牛乳」「バター」を入れてしっかり沸騰させ、荒熱を取ります(40度~50度になればOK)。荒熱をとる際は、鍋の周りを水につけるとかなり時短になります。
「3」各種材料を混ぜて冷蔵庫で半日~1日寝かせます。
ボールに次の材料を入れて泡立て器で順番に混ぜます。
- 「卵」「ラム酒」「バニラオイル」
→ しっかり混ぜます。 - 「砂糖」
→ しっかり混ぜます。 - 「強力粉」
→ ゆっくりと粉っぽさが無くなるまで混ぜます。
続いて、荒熱がとれた「牛乳+バター」を少しずつ入れて混ぜます(一気に入れると混ぜにくいため1/3入れて混ぜて、残りを入れて混ぜます)。
その後、ラップをして冷蔵庫で半日~1日寝かせます。
zzz…。ラップは密着させないのかな?
乾燥さえ防げれば良いから特に密着させない(密着ラップの根拠は不明で昔からの伝統だと思う、昔はラップ無いし)。
「4」油塗った型に入れてオーブン210度で60分焼きます。
オーブンはしっかり予熱しておきましょう。
パウンド型に「サラダ油」か「バター」をしっかりと塗っておきます。
冷蔵庫で寝かせた生地を、事前に取り出しておきます(30分~60分)。生地の粉類は沈殿しているため、再度泡立て器でゆっくりと全体をかき混ぜてから、ゆっくりと型に流します。
しっかりと余熱したオーブン210度で約60分加熱します。加熱後30分前後で中心付近が膨らむ現状が見られますが、萎んでいきます。
- パウンド型の場合、この膨らみは仕方ない。
- 高火力とすることでカヌレ特有のスと色合いが出ます。
加熱後、オーブンから取出し、5分後ぐらいに型から外しましょう。
- パウンド型の種類によっては外すのが難しいです。
→ 油分を塗っても側面や角に少しくっつきます!バターナイフや平たいスプーンでくっつきを取りながら、頑張って外します。 - 裏側は膨らみの影響でコゲにムラがあります。
→ パウンド型カヌレの限界と思われます(何やってもコレは防げない)。
型から外して30分後ぐらいで、切って食べてみましょう!
完成です!お疲れ様でした!
味はちゃんとカヌレだね。
出来立てはカリっと中はモチっとだ。
パウンド型でも作れました!
保存(賞味期限)
ラップして保存が基本です。
※切り分けた場合、早めに冷蔵庫に入れましょう(カヌレ型ではないため短めです)。
賞味期限は水分や砂糖の量から厳しめに見積もってますが、ご参考のため、自己責任にて、出来るだけお早めにお召し上がりください。
メモ・備忘録
本レシピに関するメモ書きです。通常のカヌレ型でカヌレを作るためのポイントも含みます。
本来のカヌレ
本来、型の周りには蜜蝋を塗る。けど蜜蝋を使ってのは、プロの洋菓子店でも減っているんじゃなかろうか。あと、型は銅製のカヌレ型が最強らしいけど、値段も1個数千円と最強(6個揃えたら万超えちゃう)。
温度と加熱時間
カヌレは結構高い温度でしっかりと焼く。
- 最初に高温にして生地をグツグツさせて、スが入りやすくするため。
- 後半でじっくり焼いて表面の独特の色合いを出す。
なお、普通はグツグツさせたら一気に膨らみそうだけど、事前に牛乳を沸騰させるとタンパク質が変異してオーブンの時に膨らみにくくなるそうで。
半日~1日寝かせる
何回か寝かせずに作ってみた結果、生地がカスタードのような仕上がりになった。
- スはあまり入らない。
- 生地はとろっとカスタード風
その他
◇パウンド型で外すのが難しいのであれば、クッキングシートを敷いてみた。
→ もっと外すのが難しくなったし、結構シートにくっついてしまった・・・。こりゃだめだ。
◇パウンド型で底面の焼きムラを防ぐのは難しい・・・。
→ 通常のカヌレ型で加熱中に予想外に膨らんだ場合は、取り出して型を打ち付けるのが良い。同じように試してみたけど、確かに膨らみはその時はなくなるけど、焼きムラは無くならない・・・。パウンド型の限界っ!
◇冷蔵庫で生地を寝かせた後に、かき混ぜないで型に流し込む(粉類が下のほうに沈殿した状態)。
→ 2層になってしまった。
カヌレはポイントを抑えないと失敗しやすいお菓子。逆にポイントを抑えれば、成功しやすいお菓子とも言える(実作業時間は短く難しい作業は無い)。
まとめ
今回は「外側カリッ、内部もちッ」のカヌレをパウンド型で作ってみました。
- 普通のカヌレのように作り方のポイントは守りましょう。
- パウンド型でも美味しく作ることが出来ます。
- パウンド型から外すのは難しいです(パウンド型の素材にも依存)。
癖になる美味しさです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。是非作ってみてください。
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