カリカリに乾燥させた保存食「かちぐり(勝ちぐり)」。
色々な作り方がありますが、乾燥工程で「低温コンベクションオーブン」を利用します。
そもそも勝栗(かちぐり)って何よ?
一言で言うならば、「加熱済みの栗の可食部をカラカラに乾燥させたもの」です。
- 保存食であり、常温保存が可能です。
- 可食部 = 渋皮も取り除いた黄色い部分のこと。
勝栗を作ってみよう!
2パターンあります。
- ケース1:栗を茹でて、渋皮等を取り除いた実を、低温オーブンで乾燥させます。
- ケース2:栗を茹でて、低温オーブンで乾燥させた後に、渋皮などを取り除きます。
勝ち栗の作り方(1)
全体の流れは、
- 栗を茹でた後に、鬼皮、渋皮を取り除く。
- オーブン90℃で約5時間乾燥。
です。単純ですよね?
具体的に説明していきますね。
1.最初に茹でて、栗の皮(鬼皮と渋皮)を剥きます。
湯で時間は約30分ぐらいです。
茹で上がり後は、熱いうちに外側の「鬼側」と「渋皮」を剥きます。
- 栗に切れ込みを入れて、圧力鍋(5分&急速冷却)という手順もあります。
⇒ まぁ結局、皮を剥くのは大変なんですけどね。
- Q栗は茹でないとダメ?(生栗のままは?)
- A
勝栗は茹でた栗を使います。
生栗では十分に乾燥させることが出来ません(結果的に保存出来ません)。
2.低温90℃で最低5時間は乾燥させます。
渋皮剥くの大変でしたよね?お疲れ様でした。
ここからは、並べてほったらかしです。
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完成後は、ビンなどに入れて保存しましょう。
- 常温保存が可能です。
- 心配であれば乾燥剤も入れておくと良し。
※冬備えって感じですねぇ・・・。
(冷凍庫とか無い昔は、こうやって冬用の食材をガンガンキープしたのでしょうね)
勝ち栗の作り方(2)
全体の流れは、
- 栗を約30分茹でます。
- 栗に切れ込みを入れて、オーブン80℃で約5時間乾燥を5日ぐらい繰り返す。
- 皮を取り除いて完成です。
1.栗を約30分茹でます。
2.栗に切れ込みを入れてオーブン80℃で5時間乾燥を1日1回、5回ぐらい繰り返す。
- 熱いうちに切れ込みいれます(破裂防止&乾燥加速)
- 1日1回の理由:空き時間で内部の水分が表面に移動します。繰り返すことで全体がカラカラになる原理です。
→ いくつかがカラカラいっていたら完成です。
3.皮を取り除いて完成です。
手やスプーンなどを使ってグリグリと剥いていきましょう。
10倍速ぐらいの早さでした。
没ネタ
以下は失敗でした。
- 生栗に切れ込みを入れて140℃で1時間加熱を1日1回、5回以上繰り返す。
→ さらなる手頃感を目指しましたが、ローストを通り越した炭化寸前で失敗でした。ただし、剥くのは簡単だったため、調整すればワンチャンありそうです。
勝栗の食べ方(戻し方)は?
是非、お正月などに食べましょう!
- お湯で短時間ゆがけば、ほくほくの栗の出来上がり。
- その栗と一緒に米を炊けば、栗ご飯の完成です(追加の甘みなしで天然の風味)。
- 戻しながら味付けして甘露煮っぽく調理してもいいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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