コンパウンドチョコレートってお菓子作りに使えるの?

お菓子コラム
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カカオショックでチョコレートの値段が高騰しています(2025年)。

その代用としてコンパウンドチョコレート(普通のチョコレートより安い)を良く聞くようになりましたが、お菓子作りに使えるのでしょうか?

コンパウンドチョコ(見た目は変わりません)
結論
  • 生チョコやガナッシュなど、チョコレート自体の味や食感を楽しむお菓子にはあまり向かない
  • ガトーショコラなどの焼き菓子には、大きな問題なく使える

個人の好みはあります。

今回は、この特徴を踏まえた使い方や注意点について解説します。

コンパウンドチョコレートの特長

右側:コンパウンドチョコレート

コストが安い

コンパウンドチョコレートは、カカオバターの代わりに植物油脂を使用しているため、製造コストを大幅に抑えられます。原材料に含まれるカカオ成分の割合も少なく、必要最低限の風味を再現する構成になっています。

特長まとめ

  1. コストが安い:通常のチョコレートよりリーズナブル。
  2. 扱いやすい:テンパリング(温度調整)が不要。
  3. 軽い風味:カカオバター特有のリッチさは控えめ。
  4. 溶けにくい:植物油脂が主成分のため、高温環境に強い。

お菓子作りに使えるの?

代表的なお菓子を例に、コンパウンドチョコレートがどの程度適しているかを検証します。

例:生チョコ

結果: 普通に作れるが、口どけが劣る

次のレシピを元に試してみました。

生チョコでは、コンパウンドチョコレートの特性が顕著に現れます。カカオバターが使用されていないため、口の中でのめらかな溶け方が弱く、味わいもやや単調です。

けど、コーティングぐらいには使えそう(テンパリング無しは素敵)。

例:ガトーショコラ

結果: 大きな問題なく作れました。ただし、色は「黒」っぽい仕上がりです(ココアのせい)。

  • 混ぜ加減は少し差異があり、膨らみは少し弱く感じます。
  • 仕上がりの味わいは大きな差異なしだが、普通のチョコレートのほうが風味は良いかな・・?

※味の良し悪しは個人差があります。

次のレシピを元に試してみました。

ガトーショコラのような焼き菓子は、加熱によって風味が多少飛び、口どけ感はあまり関係ないため、コンパウンドチョコレートでも大きな違いを感じにくいです。

コストを抑えて焼き菓子を量産したい場合には最適ですね!

コンパウンドチョコの向き不向きまとめ

コンパウンドチョコレートは、手軽でコストパフォーマンスに優れた材料ですが、用途によっては仕上がりに差が出ることがあります。

コンパウンドチョコが向いているお菓子:
※あるいは「利用可能」なお菓子と読み替えても良いです。

  • クッキー、ブラウニー、ガトーショコラなどの焼き菓子
  • 見た目重視のトッピングやデコレーション(コーティング)

コンパウンドチョコが不向きなお菓子:

  • 生チョコ、ガナッシュなどの非加熱スイーツ
  • チョコレート自体の味や食感を活かすお菓子

コンパウンドチョコレートの特性を良く理解して使ってみてはいかがでしょうか!ただ常にレシピ通りに確実に美味しく仕上げたい場合は「チョコレート」です。

Q
準チョコレート、コンパウンドチョコ(別名:製菓材料)って同じ?
A

似てるけど異なります。カカオ成分などで準チョコレートと名乗れないのが製菓材料(コンパウンドチョコ)でしょうか。実際、準チョコレートのほうが(個人的には)美味しいです。

つまり、チョコレート>準チョコレート>コンパウンドチョコレート。
↑間違っていたらごめんなさい。

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