カカオショックでチョコレートの値段が高騰しています(2025年)。
その代用としてコンパウンドチョコレート(普通のチョコレートより安い)を良く聞くようになりましたが、お菓子作りに使えるのでしょうか?
今回は、この特徴を踏まえた使い方や注意点について解説します。
コンパウンドチョコレートの特長
コストが安い
コンパウンドチョコレートは、カカオバターの代わりに植物油脂を使用しているため、製造コストを大幅に抑えられます。原材料に含まれるカカオ成分の割合も少なく、必要最低限の風味を再現する構成になっています。
特長まとめ
- コストが安い:通常のチョコレートよりリーズナブル。
- 扱いやすい:テンパリング(温度調整)が不要。
- 軽い風味:カカオバター特有のリッチさは控えめ。
- 溶けにくい:植物油脂が主成分のため、高温環境に強い。
お菓子作りに使えるの?
代表的なお菓子を例に、コンパウンドチョコレートがどの程度適しているかを検証します。
例:生チョコ
結果: 普通に作れるが、口どけが劣る。
次のレシピを元に試してみました。
生チョコでは、コンパウンドチョコレートの特性が顕著に現れます。カカオバターが使用されていないため、口の中でのなめらかな溶け方が弱く、味わいもやや単調です。
けど、コーティングぐらいには使えそう(テンパリング無しは素敵)。
例:ガトーショコラ
結果: 大きな問題なく作れました。ただし、色は「黒」っぽい仕上がりです(ココアのせい)。
- 混ぜ加減は少し差異があり、膨らみは少し弱く感じます。
- 仕上がりの味わいは大きな差異なしだが、普通のチョコレートのほうが風味は良いかな・・?
※味の良し悪しは個人差があります。
次のレシピを元に試してみました。
ガトーショコラのような焼き菓子は、加熱によって風味が多少飛び、口どけ感はあまり関係ないため、コンパウンドチョコレートでも大きな違いを感じにくいです。
コンパウンドチョコの向き不向きまとめ
コンパウンドチョコレートは、手軽でコストパフォーマンスに優れた材料ですが、用途によっては仕上がりに差が出ることがあります。
コンパウンドチョコが向いているお菓子:
※あるいは「利用可能」なお菓子と読み替えても良いです。
- クッキー、ブラウニー、ガトーショコラなどの焼き菓子
- 見た目重視のトッピングやデコレーション(コーティング)
コンパウンドチョコが不向きなお菓子:
- 生チョコ、ガナッシュなどの非加熱スイーツ
- チョコレート自体の味や食感を活かすお菓子
- Q準チョコレート、コンパウンドチョコ(別名:製菓材料)って同じ?
- A
似てるけど異なります。カカオ成分などで準チョコレートと名乗れないのが製菓材料(コンパウンドチョコ)でしょうか。実際、準チョコレートのほうが(個人的には)美味しいです。
つまり、チョコレート>準チョコレート>コンパウンドチョコレート。
↑間違っていたらごめんなさい。
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