コンパウンドチョコレートってお菓子作りに使えるの?

お菓子コラム
この記事は約4分で読めます。
記事内に広告が含まれています。

カカオショックでチョコレートの値段が高騰しています(2025年)。

その代用としてコンパウンドチョコレート(普通のチョコレートより安い)を良く聞くようになりましたが、お菓子作りに使えるのでしょうか?

コンパウンドチョコ(見た目は変わりません)

結論として使えないことはないです。

ガトーショコラなどの焼き菓子には、使えます。
※ただし、いつものような仕上がりになるとは限りません。

生チョコやガナッシュなど、チョコレート自体の味や食感を楽しむお菓子には、使いづらいです。

感じ方の個人差はあります。

今回の記事は、この特徴を踏まえたコンパウンドチョコレートの使い方や注意点について解説します。

コンパウンドチョコレートの特長

今回、スィートを買ってみました。

右側:コンパウンドチョコレート

コストが安い

コンパウンドチョコレートは、カカオバターの代わりに植物油脂を使用しているため、製造コストを大幅に抑えられます。原材料に含まれるカカオ成分の割合も少なく、必要最低限の風味を再現する構成になっています。

特長まとめ

  1. コストが安い:通常のチョコレートよりリーズナブル。
  2. 扱いやすい:テンパリング(温度調整)が不要。
  3. 軽い風味:カカオバター特有のリッチさは控えめ。
  4. 溶けにくい:植物油脂が主成分のため、高温環境に強い。

お菓子作りに使えるの?

代表的なお菓子を例に、コンパウンドチョコレートがどの程度適しているかを検証します。

例:生チョコ

結果: 普通に作れるが、口どけが劣る

次のレシピを元に試してみました。

生チョコ作り。
生チョコ作り。
生チョコ作り(固まったところ)
生チョコ完成です。

生チョコでは、コンパウンドチョコレートの特性が顕著に現れます。カカオバターが使用されていないため、口の中でのめらかな溶け方が弱く、味わいもやや単調です。

カカオバターは体温より低めぐらいの温度でトロける特性があるのです。

けど、コーティングぐらいには使えそう(テンパリング無しは素敵)。

例:ガトーショコラ

結果: 大きな問題なく作れました。しかし「黒」っぽい仕上がりで、風味は若干劣るような。

  • 混ぜ加減は少し差異があり、膨らみは少し弱く感じます。
  • 仕上がりの味わいは大きな差異なしだが、普通のチョコレートのほうが風味は良いかな・・?

※味の良し悪しは個人差があります。

次のレシピを元に試してみました。

ガトーショコラ作り。
ガトーショコラ作り(いつもより粘度が高い)
焼き上がり。
ガトーショコラ完成です。
ガトーショコラ完成です。

ガトーショコラは加熱するため、口どけ感はあまり関係ありません。

  • 成分の違いから混ぜ具合がいつもと異なりました。
  • ココアで誤魔化されているため風味は異なります。

ただ、、、コストを抑えて焼き菓子を量産したい場合には最適ですね!(個人用)

コンパウンドチョコの向き不向きまとめ

コンパウンドチョコレートは、手軽でコストパフォーマンスに優れた材料ですが、用途によっては仕上がりに差が出ることがあります。

コンパウンドチョコでも良い:

  • クッキー、ブラウニー、ガトーショコラなどの焼き菓子
  • 見た目重視のトッピングやデコレーション(コーティング)

コンパウンドチョコには向かないお菓子:

  • 生チョコ、ガナッシュなどの非加熱スイーツ
  • チョコレート自体の味や食感を活かすお菓子

コンパウンドチョコレートの特性を良く理解して使ってみてはいかがでしょうか!けど、定番レシピで確実に美味しく仕上げたい場合は「チョコレート」です。

Q
準チョコレート、コンパウンドチョコ(別名:製菓材料)って同じ?
A

似てるけど異なります。カカオ成分などで準チョコレートと名乗れないのが製菓材料(コンパウンドチョコ)でしょうか。実際、準チョコレートのほうが(個人的には)美味しいです。

つまり、「チョコレート > 準チョコレート > コンパウンドチョコレート」になるのかな。
※違っていたらごめんなさい。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

コメント

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

Top
タイトルとURLをコピーしました